秋の名所をぐるりと散策



古城が艶やかに染まる
「弘前公園の紅葉」
毎年10月下旬〜11月初旬になると「弘前城菊と紅葉まつり」が開かれる。鮮やかに色めくのは約1000本のカエデと約2600本のサクラ。弘前公園を囲む外堀の水面に反射する様子を目当てに訪れる人も多い。弘前城植物園にてフラワーアートや市民菊花展のほか、紅葉特別ライトアップも同時開催。

小嵐山と称される
「中野もみじ山 ライトアップ」
黒石市にある「中野もみじ山」は弘前藩主の津軽寧親公が1802年に京都から100種類以上のカエデの苗を移植したのが始まりだそう。樹齢200年を超えるモミジとともに、津軽三不動尊のひとつの中野神社や不動の滝、不動橋などが幻想的に照らされる光景は、日本の美を感じさせてくれる。

燃えるような紅葉の迫力
「蔦沼」
十和田八幡平国立公園内にある「蔦沼」は、約30万年前に赤倉岳が噴火してできた沼。約1時間で散策できる「沼めぐりの小路」の遊歩道を歩けば、神秘的な自然美をじっくり堪能できる。おすすめは早朝で、朝日を浴びた木々と水面が燃えるように赤く染まる様子は一生に一度は見ておきたい絶景だ。

明治・大正期の面影あふれる
「弘前れんが倉庫美術館」
「記憶の継承」をコンセプトに、明治時代に建築されたレンガ倉庫を改修。2020年に新たに美術館へと姿を変えてオープンした。美術館棟では国内外のアート展示のほか、市民ギャラリーも備える。カフェ・ショップ棟では本格料理とともにリンゴ酒・シードルやクラフトビールが味わえる。


津軽びいどろ
硝子細工
津軽の伝統工芸「津軽びいどろ」は、昔ながらの宙吹き技法で作られるガラス細工。鮮やかな色が散りばめられたガラス製品は国内外から人気。工房での体験もおすすめ。