株式会社フジドリームエアラインズ
代表取締役

私たちには夢があります。

リージョナルエアラインという、まだまだ発展途上のビジネスモデルを成功に導いて、日本のローカルを盛り上げること。地方の活力を高める、そのための後押しを果たすことが、私たちの夢です。

あらゆるものが東京に集まり、日本全体をリードしていく。地方はその恩恵を受けつつ、示された方向に従って進む。歴史的に見れば、ある時期、確かにこのモデルが極めて有効に働いた事実があります。しかし今や、地方都市の衰退に歯止めがかからず、一極集中の弊害の方がより強く意識される。そんな時代に入ったのではないでしょうか。

何もかもが一点に集まることは、例えば自然災害に対するリスクも集中することを意味し、国全体の視点で考えれば、いかにも脆い。分散型の運営をしようにも、受け皿となるべき「地方」が疲弊しきってしまえば、それもかなわなくなる。多様な企業を率いてきた経営者の観点から見るならば、我が国のこれからに、大きな危機感を感じざるを得ないのです。

しかし一方で、日本の「地方」に、新しい動き・頼もしい動きが芽生え始めている。
私たちは、そのことも感じ取っています。
東京/地方の対比という、つい馴れてしまった考え方をいちど外してみれば、日本のローカルには、とても大きなポテンシャルが眠っています。それぞれの風土・自然・産物、祭りをはじめとする文化、そして、人。固有の多彩な魅力を発見し、発信し、磨き、カタチにしていく。これまでとはちょっと違った見方・やり方によって、その魅力を高めてゆく人々がいます。

ローカルが底力を発揮し、自らを盛り上げていく。

それぞれの地域が自分たちの手でしっかりと地域に根を下ろした独自の文化を築き上げゆくこと。
そのために重要なのが、人と人との「フェイス・ツー・フェイス」の交流だと思います。
テレビやインターネットで情報が自由に飛び交う時代だと言っても、
人と人が触れ合い、議論し合ってこそ、情報は大きく活かされますし、
自由でフレキシブルな「交流」が生まれれば、また新たな風・相互作用による
ケミストリー~化学変化が生みだされる。
こうした一連の循環が、地方を元気にするきっかけになる。
その可能性は、十分にあるはずです。

私たちFDAの夢は、そのための翼になることです。

人々の交流の基点であり、ローカルにとって重要なインフラである地方空港。
その潜在力を活かし、地方空港相互の間を「ダイレクトに」結ぶ、
リージョナル航空会社の最も根本的なビジネスモデルは、
生まれつつある様々な動きを、必ずや後押しすることができる。
私たちは、そう信じているのです。

顔写真

代表取締役 鈴木 与平

FDAの夢。そして、ビジョン。
理念であり理想でもある、これら「信じていること」は、
実現されてこそ意味があり価値を持つ。これは至極当然のことであります。
そのためにはまず、航空会社としての本分・本業をいかに充実させ、
強くしていくかが重要なテーマになります。
安全で安定した運航をすべての基礎としながら、
エアラインとしての事業基盤をしっかり固め、盤石の態勢を築く。

創業からおよそ10年。既に黒字化を果たしたことで、
私たちはこの課題をクリアしつつあります。
しかし、事業のスケールにおいても、お客様満足をはじめとする
経営の質的側面においても、まだまだ成長と拡充を続けていかなくてはなりません。
機材や路線数の拡充は、FDAの収益につながるだけでなく、
就航を心待ちにしている地方の皆様の「モビリティーの向上」に
資するためのものでもあります。
そして、ご搭乗のお客様に「またFDAに乗りたい」と思っていただけるよう、
高い品質を伴った事業運営に邁進しなくてはなりません。

私たちFDAは、高く理想を掲げ、同時に、
しっかりと着実に日々のオペレーションを実践していく、
そんな航空会社を目指します。

代表取締役会長 三輪 德泰

顔写真

『地方と地方を結ぶ交流の架け橋となり、それぞれの文化や経済の発展に貢献することにより地域社会に信頼され、その成功を地域の人々と分かち合う会社になる』これが、当社の理念です。
エアラインは社会に欠かせないインフラですが、中でも当社は、この理念のもと日本全体の活力を高めることが目標です。
就航先の皆様から『飛んでくれてありがとう』とありがたいお言葉を頂く度に、地方にとって大事な使命を負っていると感じております。
今般のコロナウイルス(COVID-19)流行により、さまざまなものが大都市へ集中することのリスクが露呈しました。
これからは、ヒト、モノ、社会的機能の地方への移転・分散が進むことが予想され、当社の存在感は益々高まるものと考えています。
「地方と地方を結ぶ翼」、そして「お客様に一番近いところにいるエアライン」として、厳しさが増す時代に生き残り、次なる飛躍を遂げることを目指します。

顔写真

代表取締役社長 楠瀬 俊一

FDAの事業規模

2019年には13・14・15・16号機を導入し、現在は全国16都市に就航、2021年の夏ダイヤでは23路線45往復(90便)(※最大時)の輸送力で運航を行います。また、将来的には20機規模の体制を目指します。この運航基盤を活かし、さらなる新規路線の検討も進めております。事業の量的拡大もさることながら、運航品質の向上も非常に重視します。100席以下の小型リージョナルジェットを運航するFDAでは、高い搭乗率を確保することが常に重要で、今後も70%以上の高水準を保ち続けることをテーマに掲げ、更なる努力を重ねてまいります。

FDAの事業規模イメージ画像

お客様満足/安全・安定運航

経営の質的向上、特に高い搭乗率を維持するためには、安全で快適な質の高い運航とサービスの提供が不可欠であることは言うまでもありません。お客様の満足度を高め、一人でも多くのお客様に「FDAファン」になっていただくことは、私たちの変わらぬテーマです。そのために、機内でのサービスはもちろんのこと、航空券のご予約からご搭乗まで、お客様にストレスなくご搭乗いただけるよう、きめ細やかな努力を続けます。

お客様満足/安全・安定運航イメージ画像

全社・全グループ/人財と健康経営

ご満足いただけるフライト・ご満足いただけるエアラインであるために、最も重要なのは「安全」である。このことを、FDAは決して忘れません。安全は全社一丸・社員一丸となってこそ実現できるもの。事業の拡大も収益力の増強も、そしてお客様満足も、すべては「人」から始まります。これはFDAに限らず、航空事業に不可欠なグランドハンドリングを担うSAS社をはじめ、鈴与グループの航空事業各社に通底する考え方です。そして、全社員・全グループ、一人ひとりが皆健康で、万全な状態で職務を遂行できることが、何よりも重要と認識しています。事業の根底・安全運航の根底を支える「健康経営」。FDAは、今後ともこれを目指していきます。

全社・全グループ/人財と健康経営イメージ画像

FDAの経営状況ディスクロージャーDataから

グラフ画像

旅客数

定期便・チャーター便を併せての各年度別の旅客数~ご搭乗のお客様~の推移は、左記のうち、「棒グラフ・青」によって示されています。2008年の開業~2009年7月の初就航以来、順調にお客様を増やし続けています。

搭乗率

機材導入等のタイミングによっても、若干の上下がありますが、約65~70%の高い搭乗率(席数に対しての搭乗者様の割合)を保持し続けています。大手エアラインにはできないFDAだけの路線展開や、機内でのフルサービスのおもてなし、マルチカラーによるカラフルな機材展開などをご評価いただき、多くのお客様にリピーターとしてご愛顧いただいています。

損益

設立・開業から約10年となるFDAですが、2015年度からは、3期連続の「経常利益黒字」を達成しております。これもひとえにご愛顧いただいているお客様、そして就航各地の皆様の、温かいご評価・熱い声援の賜物と確信します。

リージョナルエアラインという新しいビジネスモデルに挑戦しながら、比較的早期に黒字化できたことは、私たちの事業およびその戦略が、正しい方向性を示していることの証左と受け止めています。もちろん、この間の事業環境についてもしっかりと分析・認識し、おごることなく、地道な努力を継続します。一方で、経営基盤がいよいよ整ってきたこともまぎれもない事実です。FDAは、今、「第2の飛行フェイズ」に入ったと認識しています。ビジネス環境が追い風であるか向かい風であるかに関わらず、正しい方向を見つめ、力強い飛翔を続けられるよう、更なる企業体力の強化に向かいます。

Since 2009
〜 FDAの飛翔は、“第2フェイズ” へ 〜