INTERVIEW06
総合職/シミュレーター整備
2015年入社
最新鋭システムで安全に貢献

私の背後に写っているのは、国内で初めて導入した
エンブラエル機を模擬したフルフライト・シミュレーター。
昨今流行りのVRなどを凌駕する「リアリティー」で、
あらゆる飛行状況を再現でき、
パイロットの育成や技術向上に欠かせない設備です。
FDAの強みのひとつでもあるこのシミュレーターを
万全の状態に保つのが、私のミッションです。

My Story

安全。それは不断の訓練から。
シミュレーターの保有は、FDAの強みであり誇りです。
何事もなく安全に、お客様を目的地までお届けする。できて当たり前とも言える「安全運航」は、一方では、非常に大きく、かつ持続的な努力を費やさない限り実現できない。そうした性格のものでもあります。実現のためには、全社・全員が一丸となり、ひとつのチームとして機能する必要があるのですが、飛行機の操縦というフロントラインで安全を担保するのは、運航乗務員~機長・副操縦士の「パイロット」~の存在にほかなりません。尊敬すべきパイロットたちの仕事を、私、そして私たちのセクションはフライト・シミュレーターで支援します。
知的興奮にあふれる、最先端機器の整備。
それは、安全運航の基礎を整備する仕事でもあります。
実際のフライトはもちろんのこと、あらゆる状況を想定した訓練を「絶やすことなく」継続する。これは、パイロットに課された使命のひとつと言えるかもしれません。シミュレーターは不断の訓練の舞台であり、その支援のための装置です。日常感覚からは想像もつかないような投資を行って「所有する」ことを選択し、重要性を自ら体現しているFDAには、わが社ながら尊敬の念を抱きます。同時に、今携わっている仕事にプライドを感じることができます。エンジニアとして最先端機器に触れ、その整備を通じて自らの技術やノウハウを高めていける仕事環境。実に、知的興奮に満ちているのですから。

Question

仕事のことや気になるポイントを聞きました
そもそも「フライト・シミュレーター」とは?
高度な演算装置とネットワーク、超高度な制御システムを組み合わせて、ありとあらゆるフライト・シチュエーションを人工的につくり出すことのできる装置/設備。特にFDAで導入している「レベルD」と呼ばれるカテゴリーでは、視覚(スクリーンに映るイメージ)・聴覚(音)・体性感覚(動き)において、「実機と同様に遜色の無い」レベルのリアリティーを再現します。
FDAがシミュレーターを自前で保有する意義は?
自社でシミュレーターを保有していれば、そうでない場合と比べ、パイロット訓練の自由度と質が格段に上がる。これが最大の意義であり理由です。もちろん思い切った投資は必要で、特にこのクラスのフルフライト・シミュレーターは、大手エアラインでも必ずしも備えていない場合があります。安全に対しては最優先・最大限の投資を行う。それがFDAの基本思想です。
日頃の仕事の内容はどのようなものですか?
訓練開始前の装置の起動、終了後の点検。また定められた間隔で実施する定例整備の各作業について、シフト制で担当しています。ある意味繊細な装置でもあり、不具合が(例えば訓練のさなかにも)発生することもあります。その場合のトラブルシューティングも重要な仕事です。それ以外の訓練進行中は、機器の改修・チームで取り組むプロジェクトの調査などです。
その中で感じる「FDAらしさ」とは?
不具合に関しては、高度な技術の塊りゆえにメーカーに直接問い合わせないと解決できない問題が生じることもあります。こんな時、整備を担う私たち自身が、技術的コミュニケーションにも携わっています。実は大手などの場合、技術と整備で分割されているケースが多く、それとは異って両方に従事することで、ハードルは上がりますが成長も促進する。このあたりが、FDAらしさ。
どんなバックグラウンドや経験が必要ですか?
キャリア採用の場合、シミュレーターや航空機整備の経験ある方なら、尚歓迎です。該当しない、また新卒の方の場合、コンピュータ関連・電気関連・航空工学などのバックグラウンドが望ましいですが、実は私自身も「物理」出身。あまり自ら限定せず、チャレンジしてみてください。訓練機材を扱うことにより、業務を通して航空機のシステムへの理解が進みます。この仕事をベースに、実機整備関連の技術職や、訓練部に所属して地上教官へステップアップする。そんな事例もあります。
FDAへの入社理由や今後の抱負などを中心にメッセージを!
私自身、愛知県(それも名古屋空港にも近い春日井市)の出身で、小さいころから航空機が好きでした。大学時代に住んだのは東京ですが、一極集中の弊害も感じて、地元での就職を視野に入れていました。FDAの存在も知っていて、地元の空港を拠点とするエアラインとして、元々志望度は高かったです。「ローカルとローカルをダイレクトに結ぶ」理念には、大いに共感するところがあります。今の仕事は、パイロットの手腕を高めるサポートの一環。それが、安全で安定的な運航に結びつき、ひいては地方の活性化にも役立つ。間接的ではあるけれど、基盤でもある。そんな仕事と技術とを高め、極めていきたいと、今は思っています。