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ニュージーランド産最高ランクのアメラムが自慢の『生ラムジンギスカン』1皿972円。『焼き野菜』1皿540円。生ビール、黒ビールは各540円。

札幌

さっぽろジンギスカン本店

「柔らかな赤身はレアでいける鮮度。
この味の違いはなんだ!?」

碁盤目沿いに整列するビル群と爽やかな青空が、札幌に来たという静かな高揚を呼び起こす。そして札幌でビールといえば……もちろん“ジンギスカン”は外せない。乗り込んだタクシーの運転手いわく「ジンギスカンを店で食べるのは観光客だけ。道民は家で食べる」ものらしい。今宵目指す店は、運転手の言い分を裏切るかのように毎夜地元の常連客が集い、噂を聞きつけた国内外のグルマンが遠方より足を運ぶジンギスカン料理の名店だ。

うっかりしていると見過ごしてしまいそうなプレハブ建ての2階にある『さっぽろジンギスカン本店』は、17時の開店と同時に席が埋まり、店の前には当日分の肉がなくなるまで行列が続く。

待つこと半刻。ようやくカウンター席に陣取ると、店主が目の前でラム肉をおろしている。豪快に、それでいて繊細に。何本もの包丁を鮮やかに使い分けながら、見る見るうちに捌いていく。「ラム肉は鮮度が大事。目の前で切るんだから、疑いようがないだろ?」と笑う店主の小林武央さんは御年74歳。熟年の技で捌かれたラム肉が、次々とテーブルへ運ばれていく。

こちらも負けじと七輪の上に置かれたジンギスカン鍋目がけて豪快に野菜を散らし待つことしばし。てっぺんの脂が溶け出したら、いよいよラム肉の出番だ。ジュージューという音と、香ばしい匂い。思わずビールを流し込む。まだか、まだか。ジーッと肉を見つめていると「うちのはレアでいけるから、色が変われば食べごろだよ」と小林さん。待ってました! 炙った程度のラム肉をそのまま頬張る……と、軟らかな肉から牛とも豚とも違う独特の風味と甘くまろやかな肉汁が沁み出す。新鮮なラム肉はこうも違うものか! 次は醤油ベースの特製たれに浸してパクリ。う~ん、甘辛いたれがラムの旨味を際立たせる。こりゃ箸が止まらん。アッという間に一皿が胃袋へと収まった。

「うちはなにもこだわってないよ」と照れ笑いする店主が出すジンギスカンにはしかし、味と鮮度に対する確かなこだわりと揺るぎない自信が感じられた。

いや、お見事!

手前から、鮮やかな赤がまぶしいロース、ネック、ラムチョップ。筋や脂を丁寧にそぎ、軟らかな赤身だけを提供する。ひとりで5~6皿食べる強者も!
ラム肉とともに、または〆にいただきたいご飯もの。ごま油が香る『キムチ飯し』とカツオ本節が懐かしさを感じさせる『ねこ飯し』各324円(小ライス)。
「お客さんが残すのを見て、硬くて食えない部分を学んだ」と店主。彼から技を学んだ20人ほどの常連客が全国に散らばり、ジンギスカンの店を開いているのだそう。

札幌

さっぽろジンギスカン本店

住 所
北海道札幌市中央区南5条西6
TEL
011-512-2940
営業時間
17:00~21:30(OS) ※肉がなくなり次第終了
定休日
不定

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.16号(2016年7月発行)掲載時のものです。

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