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『こだわりの生うに丼』は、季節により釧路、根室、オホーツクと産地や仕入れ状況が変わるので価格は変動。お吸い物付きで3,780円~。

札幌

海鮮処 魚屋の台所

「至極のエゾバフンウニ丼。
黄金の飯粒に絶句」

「北海道に行ってくる」と「美味しいものを食べてくる」は今や同義語。特に冷涼な沿岸から揚がる海鮮物に対する評価は限りなく高い。質、量ともに比類なき食材群の中でも極めつけの人気を誇るのが、鮮やかなオレンジ色のエゾバフンウニだ。

ウニはエサと海水環境により味が決まると言われるが、きれいな海水で良質の昆布を食べて育つ北海道のウニは上品で濃厚な味わいが特徴。そんな道産ウニをたんまり食べようと、空港に着いたその足で札幌市の『二条市場』へ向かう。“こだわりの海鮮丼”と書かれた黄色い看板が目印。『海鮮処 魚屋の台所』がお目当ての店だ。以前ここで食べた絶品のウニ丼が忘れられない。久しぶりの再訪に心が逸る。

で、これがその至極のウニ丼。無添加のエゾバフンウニが贅沢に敷き詰められ、白いご飯が全く見えない。ひと口目は醤油を付けずウニだけいただいてみる。舌の上で丁寧に転がすと……みずみずしく甘い、甘い!

続けて酢飯とともにゆっくり、ゆっくりと味わう。 「その日その日でウニは味が違うんよ。今日食べてもらったものより上物の時もあるし、そうでない時もあるから勘弁ね。でも、うちのウニ丼が食べたいからって、遥々外国から毎年来てくれるお客さんもいれば、札幌を旅行中に二度も来てくれるお客さんもいる……。そういうご縁がうれしいよね」と店主は満面の笑みを浮かべる。

話に聞き入りながら黙々と箸を進めていると、最後はスプーンで卵かけご飯のようにウニとご飯を混ぜるように促された。ひと粒ひと粒がウニをまとった黄金の飯粒はとろりと艶やかで、まったり濃厚。甘味もスゴイ。

あぁ、今日もヤラレたぁ!

日替わり『おまかせ海鮮丼(上)』は3,240円。この日のネタはボタンエビにホッキ貝、イクラ、ウニ、ホタテ、マグロ中トロを含む全20種類。
丼物を食べる前にちょい呑みするなら、プリプリの『北海道産生カキ』626円などアラカルトも。
道産無添加ウニにこだわり続けて10年。毎日早朝から営業しているので、空港から帰路につく前に立ち寄りもできる。

札幌

海鮮処 魚屋の台所

住 所
北海道札幌市中央区南2東2小西ビル1F
TEL
011-251-2219
営業時間
7:00~16:00 ※ネタが切れたら終了
定休日
不定

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.18号(2017年3月発行)掲載時のものです。

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