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古町芸妓の華乃さん(留袖、左)と小夏さん(振袖、右)。古町では芸妓の衣装により“留袖”、“振袖”と呼ぶ。古町芸妓の減少と高齢化が進んでいた1987年に旧来の置屋を株式会社化した柳都振興が立ち上がり、再興が期された。2人はその社員。現在は12名の芸妓が所属している。“一本立ち(独立)”しているお姐さんを含めて約30名ほどが古町芸妓として活躍している。古町芸妓を呼ぶには、料亭に予約を入れる際に、希望の人数(2名以上)など要望を伝え、手配してもらう。花代は1人あたり1時間9,720円、1時間30分14,904円。料理や席料と合わせて、料亭に支払う仕組みだ。

新潟

日本料理 行形亭(いきなりや)

「古町芸妓とお座敷遊び。
さぁ、トトンがトン。」

江戸時代、北前船の寄港地として大いににぎわった港町、新潟。繁華街の古町には多くの料亭が立ち並び、美しく芸達者な“古町芸妓”が日本中から訪れる客人をもてなしたという。その評判はつとに高く、京都の祇園、東京の新橋と並んで、日本有数の芸妓の街として知られてきた歴史を持つ。そんな古都新潟ならではの贅沢を味わうなら、往時の粋を今に受け継ぐ料亭で、古町芸妓にお座敷をかけるという奥の手がある。

宴を始めて待つことしばし。お待ちかねの古町芸妓が到着すると、お座敷がぱっと華やぐ。地酒でほろ酔い加減になったちょうどいい頃合で現れるものだから、これは夢か、幻か。

ほどなく唄と三味線に合わせて芸妓さんたちの舞が始まる。手ぬぐいで波を表現する“新潟おけさ”、そしてロシア語で「ハラショ」とかけ声が入る“新潟小唄”に、なるほど、港町の情緒を感じる。

舞が終われば歓談の時間。「あにさま、飲みなる?」。やわらかな新潟ことばが妙に心地よく、ついつい盃が進む。

宴もたけなわ、お座敷遊びを「しなる?」と誘われ、始まったのは『樽拳』。芸妓さんが木槌で樽を叩くリズムに合わせてじゃんけんをする。負けたらその場でくるりと1回転し、3回負けたら罰杯を干すルールだ。「トトンがトン」、くるり。「トトンがトン」、くるり。あれあれ、お酒も回るではないか。

古町芸妓は美しく、温かく、何より気さくだ。夢のような非日常を、心地よく自然体で楽しませてくれる。

いや、御達者。

人気急上昇中の“のどぐろ”。「“のどぐろ”の脂の旨味を味わうなら、刺し身よりも塩焼きが一番」とは行形亭11代目亭主、行形和滋さん。
明治初期から伝わる、行形亭の名物料理。ひな鳥の肉を調味した味噌に漬けこみ、低温の油で20分以上じっくりと揚げた一品。
彩り鮮やかなお造り。新潟名物の南蛮海老を中心に旬の魚介が盛られる。高級魚のアラが入ることも。

新潟

日本料理 行形亭(いきなりや)

住 所
新潟県新潟市中央区西大畑町573
TEL
025-223-1188
営業時間
11:30~14:00、17:00~21:30
定休日
日曜・祝日(10名以上の予約がある場合は昼のみ営業)、お盆、年末年始
駐車場
20台

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.15号(2016年3月発行)掲載時のものです。

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