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『キノコ鍋』
青森空港近くの山中や八甲田山系で収穫するキノコの種類は時期によって異なる。取材時(9月末)のメニューはハタケシメジとナラタケだった。キノコを引き立たせるための具材は鶏肉、豆腐、白菜といたってシンプル。食べ進むにつれスープが煮詰まり味わい深くなる。1人前700円~。

青森

居酒屋ますや

「青森のキノコオヤジに
まんまとやられた」

青森県庁近くの『ますや』は、店主がひとりで切り盛りしているこぢんまりとした居酒屋。店内の壁面にはなぜかキノコの写真が飾られ、肝心の品書きが見当たらない。察するにこの店の店主、自ら山に入りキノコを採って料理する相当な“キノコオヤジ”のようだ。

腰を下ろしたはいいが、何を頼めばよいか分からない。どうしたものかと戸惑っていると、ニンマリ顔の店主がひょっこり現れて、開口一番「キノコ鍋食べる?」。誰かれ構わず“決め打ち”をしているわけではなさそうだが、その日採ってきたばかりのキノコを一番美味しい食べ方で楽しんでもらいたい、というメッセージが込められた「キノコ鍋食べる?」なのである。こちとら他に選択肢がない。なされるがまま。お通しで出てきたワラビの一本漬けをつまみに、ちびちび呑み始める。

待つことしばし。目の前に現れたのは、普段見るキノコとは一線を画した大ぶりの“オバケキノコ”盛りだくさんの味噌鍋だった。こんなの見たことないし、食べたことないぞ。テンションはいきなり急上昇。湯気とともに立ち上る森の香りがたまらない。

グツグツと沸き上がるまろやかな味噌ベースのスープが、シャキシャキ食感のキノコによく絡んで、地味な見た目とは裏腹にとっても華やかで上品な味。くぅぅぅ~。こりゃあ熱燗に合う。

“山の恵”をいただきながらのつつき呑みは、もう止まらない。どんどんコクを増していくスープに最後は白飯を入れて……なんて夢想しているうちに心地よく酔いが回って、気が付けばキノコオヤジと酌み交わしながらご当地談義に花が咲く。

うーん、やっぱり青森の森は深い。

『ワラビの一本漬け』
春から夏にかけて収穫したワラビを丸ごと漬け込んで春を閉じ込めた一本漬け。ほのかな塩味で、おひたし感覚でいただける。
『キノコの大根おろし和え』
この日のお通し。ぬるりとした食感のサクラシメジを大根おろしと少し濃い目のつゆで。これだけで酒1合いける。
『ヒラメの刺し身』
青森の海の幸の代表格、ヒラメ。身が締まった厚切りを豪快に。この店は山の幸だけでなく、日本海の刺し身も絶品。
カウンターの頭上壁面は、さながらキノコのフォトギャラリー。

青森

居酒屋ますや

住 所
青森県青森市古川1-20-9
TEL
017-734-0990
営業時間
17:00~22:00
定休日
日曜、祝日

※記載内容はFDA機内誌「DREAM3776」Vol.14号(2015年10月発行)掲載時のものです。

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